遺産分割を行う場合、どのような基準によって、相続財産を分けたらよいのでしょうか。
民法では、遺産に属する物または権利の種類・性質、各相続人の年齢、職業、心身の状態、生活の状況、その他一切の事情を考慮して行うことになっています。
それぞれの遺産分割によって事情は様々でしょうから、上記の基準を念頭に置きつつ、当事者の話し合いによって遺産分割をすることになります。
ケースによって違いますが、たとえば、家業を継ぐ相続人に対しては、家業を継ぐために必要な相続財産、残された妻に対しては、今後、生活をしていくために必要な相続財産(収益物件、預貯金など)、その他の相続人に対しては、その他の相続財産、というようなことです。