平成24年9月に埼玉司法書士会の被災地支援事業で、岩手県陸前高田市に行ってきました。支援事業に参加するのはこれで7回目です。
今回は土日曜日の1泊2日で、陸前高田司法書士相談センターを拠点に、仮設住宅を一軒一軒訪問しました。不在の方も多かったですが、司法書士の相談センターをご存じで、我々の草の根の支援事業も根付いてきている感触がありました。
相談も多く受けましたが、それ以上にいろいろなお話を前向きに明るくうかがえたのが印象的でした。
しかし、震災から1年半経過した今も住居の移転計画は具体化していません。2回目の冬を仮設住宅で迎えるのです。
陸前高田市は宮城県と隣接している太平洋沿岸にあり、昨年の東日本大震災で津波による大きな被害を受けた地域です。
高台には銀行や郵便局、スーパーマーケット、コンビニ、100円ショップなどが仮設の建物ながら営業をして、賑わいを取り戻していました。
しかし、市の中心部は海岸線から更地が続き、元の町並みは全く想像することはできません。
東日本大震災は埼玉県に住む我々には過去の記憶になりつつありますが、まだまだ復興は緒(ちょ)についたばかりだということを心にとどめていただきたいと思います。
西野克己司法書士事務所 司法書士 西野克己